栃木県日光市にある「日光金谷ホテル」。実は敷地内に本館・新館・別館・第二新館という4つの建物があり、「結局どこに泊まればいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、なかでも人気の高い本館と別館の違いを、建物の雰囲気・客室(デラックスツインなど)・お風呂事情・宿泊した有名人まで、まとめてわかりやすく整理しました。「どっちがおすすめ?」の答えもタイプ別にご紹介しているので、宿選びの参考にしてみてください。
結論を先にお伝えすると
・歴史ある建築そのものを味わいたい方 → 本館
・新しい設備や落ち着いた滞在を重視したい方 → 別館
という選び方がおすすめです。詳しく見ていきましょう!
日光金谷ホテル
日光金谷ホテルってどんなホテル?
日光金谷ホテルは1873年創業、日本でも最古級のリゾートホテルといわれています。日光東照宮のほど近くにあり、敷地内には建てられた時代の異なる4つの建物が並んでいます。
- 本館(1893年築)
- 新館(1901年築)
- 別館(1935年築)
- 第二新館(1961年築)

このうち本館・新館・別館は国の登録有形文化財に指定されている、歴史的にも価値の高い建物です。名前だけ見ると新館が一番新しそうに感じますが、実は別館より古いというのも面白いポイントですね。
本館と別館の違い比較表
まずは本館と別館の違いをざっくり一覧で確認してみましょう。
| 項目 | 本館 | 別館 |
|---|---|---|
| 築年 | 1893年(明治26年) | 1935年(昭和10年) |
| 構造 | 木造一部大谷石造 | 木造一部RC造 |
| 改装 | 2006年に耐震補強・設備改修 | 2023年7月に内部改装・ エレベーター新設 |
| 代表的な客室 | デラックスツイン(33㎡〜62㎡) | 別館デラックス(35.2㎡〜41.3㎡) |
| 価格帯の目安 | 44,000円〜 | 68,000円〜 |
| 泊まった有名人 | アインシュタイン、 フランク・ロイド・ライト |
昭和天皇、 ヘレン・ケラー |
【違い①】建物の歴史・雰囲気
本館:クラシックホテルらしい重厚さ
本館は1893年築で、現在の敷地内でもっとも古い建物。和と洋が入り混じった独特の意匠が随所に見られ、木造の窓枠や凝った天井デザインなど、明治期の雰囲気をそのまま感じられるのが魅力です。見えない部分は2006年の耐震補強・設備改修でしっかりアップデートされているので、歴史ある建物でも安心して泊まれます。
別館:モダンで落ち着いた快適さ
別館は1935年築で、日本建築らしい重厚な外観が特徴。2023年7月に内部が改装され、水回り設備の刷新やエレベーターの新設など、バリアフリー面も含めてかなり快適になりました。「歴史は感じたいけれど、水回りは新しい方がいい」という方には別館がぴったりです。
【違い②】客室タイプ・料金・デラックスツインの違い
日光金谷ホテルの代表的な客室といえば、本館・別館どちらにも用意されている「デラックスツイン」です。ただし同じ名前でも、館によって広さや雰囲気がかなり異なります。
本館デラックスツインは33㎡〜62㎡と幅があり、部屋ごとに内装の趣が違うのが特徴。公式サイトによると部屋指定はできないため、実際にどんな内装の部屋に当たるかは当日のお楽しみになります。木造の窓枠や年季の入った調度品など、時代を感じられる設えに出会えることもあるようです。予算を抑えたい方向けに、スタンダードA・Bといったリーズナブルな客室タイプも用意されています。

本館デラックスツイン(出典:楽天トラベル)
一方の別館デラックスは35.2㎡〜41.3㎡で、2023年の改装により水回りが一新され、内装も統一感のある落ち着いた仕上がりになっています。さらに上のクラスとして、日光の社寺を望める「別館スイート」(130,000円〜)や、ヘレン・ケラーが宿泊したことでも知られる「別館コーナー」(82,000円〜)といった特別な客室もあります。

別館デラックスツイン(出典:楽天トラベル)
【違い③】お風呂事情は本館・別館とも共通
実は日光金谷ホテルには、本館・別館・新館・第二新館のどの建物にも温泉や大浴場がありません。日光エリアなので温泉を期待してしまいがちですが、この点は事前に知っておくと安心です。
宿泊者は基本的に客室のバスタブを利用する形になりますが、本館には有料の家族風呂も用意されています。利用時間は15:00〜22:00、料金は予約制で1時間1,000円。ちょっとした特別感を味わいたいときに便利です。なお、客室設備自体は本館・別館ともバスタブ・洗浄機付トイレ・冷暖房・冷蔵庫・加湿機能付き空気清浄機などほぼ共通なので、この点で大きな差はありません。
【違い④】館内施設・アクセス動線
フロントやメインダイニング、バーといった主要な共用施設は、基本的に本館に集まっています。

別館デラックスツイン(出典:楽天トラベル)
新館・第二新館は本館と館内でつながっているため、雨の日でも移動が館内だけで完結しますが、別館だけは独立した建物のため、本館の施設を利用する際は一度屋外を通る必要があります。別館の入口には傘が用意されているので安心ですが、雨の日や寒い時期に宿泊する場合は、あらかじめ移動動線をイメージしておくとよさそうです。
【違い⑤】宿泊した有名人にも違いが
日光金谷ホテルは、歴史上の著名な人物が数多く宿泊してきたことでも有名です。記録が残っている代表的な例をご紹介します。
- 本館15号室:アルベルト・アインシュタイン、フランク・ロイド・ライト
- 別館122号室:昭和天皇(別館スイート)
- 別館105号室:ヘレン・ケラー(別館コーナー)

客室の内装はリニューアルされている部分もありますが、建物の構造自体は当時とほぼ変わっていません。「この窓から同じ景色を眺めていたのかも」と想像しながら過ごせるのも、クラシックホテルならではの楽しみ方ですね。
日光金谷ホテル
結局どっちがおすすめ?タイプ別に整理
ここまでの違いをふまえて、どんな方にどちらがおすすめか整理してみました。
こんな人には本館がおすすめ
- 歴史ある建築そのものを味わいたい
- クラシックホテルの雰囲気を楽しみたい
- 予算をなるべく抑えたい
- フロントやレストランへの移動をラクにしたい
こんな人には別館がおすすめ
- 水回りなど設備の新しさを重視したい
- 静かでゆったりとした滞在をしたい
- バリアフリー面が気になる
- 特別感のあるお部屋(スイート等)に泊まりたい
実際に本館デラックスツインに泊まった感想
本館のデラックスツインに宿泊された方の体験談によると、水回りには若干の年季を感じるものの、清潔感はしっかりあり、ベッドルームとリビングが分かれた広々とした間取りが印象的だったそうです。木造の窓枠やオイルヒーターなど、随所に時代を感じる設備が残っており、「シンプルながら上品で落ち着いた空間だった」との感想も。窓から正面玄関が見える部屋で、来館する車の音を聞きながらのんびり過ごせたというエピソードも紹介されていました。歴史や建物そのものを楽しみたい方には、満足度の高いお部屋といえそうです。
新館・第二新館との違いも少しだけ
本館・別館以外にも、本館の奥に位置する新館(1901年築)と、唯一のRC造である第二新館(1961年築)があります。新館には放送作家・小山薫堂さんプロデュースの個性的な客室「N35」、第二新館には広めの「オレンジスイート」(62㎡)といったユニークな部屋も。静かに過ごしたい方や、ちょっと変わった宿泊体験をしたい方は、こちらも選択肢に入れてみるとよいでしょう。
まとめ
日光金谷ホテルの本館と別館は、どちらも同じホテルとは思えないほど個性が異なります。歴史的な建築そのものを楽しみたいなら本館、新しい設備や静かな滞在を重視したいなら別館。お風呂は共通して温泉がなく、本館の家族風呂が特別な選択肢になる点も覚えておきたいポイントです。

宿泊した有名人のエピソードを思い浮かべながら、自分の旅の目的や予算に合わせて、ぴったりの一室を選んでみてくださいね。
日光金谷ホテル





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