出張や旅行で飛行機を利用する際、電気シェーバーを預け荷物に入れても大丈夫なのか、ちょっと不安になりますよね。特に最近はリチウムイオン電池の規制が厳しくなっているし、国内線と国際線では扱いが違うって聞くし…。
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実は私も最初は不安でしたが、基本的なルールさえ押さえておけば全然大丈夫なんです。この記事では、電気シェーバーを安全に飛行機で運ぶための方法を、国内線・国際線の違いやANAの規定も含めて詳しく解説していきますね。
【結論】電気シェーバーは預け荷物に入れてOK!
まず結論からお伝えすると、電気シェーバーは基本的に預け荷物として預けることができます。ホッとしましたか?
一般的な電気シェーバーに搭載されているリチウムイオン電池の容量は、だいたい2~5Wh程度なんです。航空会社の規定では100Wh以下であれば問題なく持ち込みや預け入れができるので、通常の電気シェーバーなら全く心配いりません。
パナソニックのラムダッシュシリーズで約2~5Wh、ブラウンのシリーズ7・5で約3~8Wh、フィリップスのS9000シリーズも約2~5Wh程度。どれも基準の100Whをはるかに下回っていますよね。

コンセント式や乾電池式の電気シェーバーなら、さらに制限はありません。つまり、ほとんどの電気シェーバーは気にせず預けられるということです。
バッテリー容量を気にする必要はある?
「リチウム含有量」とか「ワット時定格量」とか、難しい言葉を聞くと不安になるかもしれませんが、一般的な電気シェーバーならほぼ気にする必要はありません。
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電気シェーバーのリチウム含有量は通常0.8g以下で、多くの航空会社が定める2g以下の基準内に収まっています。標準的な製品を使っているなら、特別な心配は不要ですよ。
ただし、もし大型バッテリーを搭載した特殊な機種を使っている場合は、念のためワット時定格量を確認しておくと安心です。計算式は「Wh = V(電圧)× mAh(バッテリー容量)÷ 1000」です。
国内線で電気シェーバーを預ける際のルール
国内線での電気シェーバーの扱いは、比較的シンプルで分かりやすいです。ANAやJALをはじめとする主要航空会社では、電気シェーバーの持ち込みや預け入れに特別な制限を設けていません。
ANAの対応
ANAでは、コンセント式・電池式を問わず電気シェーバーの持ち込みを認めています。公式サイトでもガイドラインが明確に示されていて、100Wh以下のリチウムイオン電池を搭載した機器については特別な手続きは不要なんです。
預け荷物として運ぶ場合も、機内持ち込み手荷物として持ち込む場合も、どちらでもOK。自分の旅のスタイルに合わせて選べるのが嬉しいポイントですね。
一般的に機内持ち込み・お預けが可能なもの(ANA公式ページより抜粋)
以下の製品は、通常、機内持ち込み・お預けの両方が可能です。
ただし、リチウム電池を使用する製品の場合は制限があります。リチウム電池(バッテリー)が内蔵・装着された一般電子機器類についてをご確認ください。
- コンセント式のヘアードライヤー、ヘアアイロン、ヘアカーラー、ヘアスタイリング器具
※コンセント式以外の場合には制限があります。ヘアアイロン・ヘアスタイリング器具を確認してください。- 電気シェーバー、爪切り、毛抜き
- 化粧用はさみ(小さな眉毛きり、鼻毛きり)、携帯裁縫セットのはさみ
- 乾電池、ボタン型電池
- スマートフォンの充電器(コンセント、乾電池、USBタイプ)
- 家庭用/海外旅行用の一般的な変圧器
- 家庭用/海外旅行用の一般的な炊飯器
- 使い捨てカイロ(お客様が旅行中に使用される分量程度)
- ハンディファン
※リチウムイオン電池が使用されている場合は、お預けの際、以下措置をお願いいたします。- 電源を完全に切ること。
- 偶発的な作動や損傷を防止するための措置をとること(スーツケースへの梱包、衣類などによる保護など)
- 風船
※膨らませた状態のものは、破損防止のため、ご自身の荷物の中に収納が可能な場合のみ持ち込み可能です。
収納できない場合は、空気を抜いた状態であれば機内持ち込み、お預けともに可能です。- 電子たばこ(お客様ご自身が使用されるもの。ただし、機内での喫煙は厳禁です。)
※機内持ち込みのみ可能で、預け入れは不可です。
JALやその他の航空会社
JALも基本的にANAと同じ対応です。スカイマークでは、リチウムイオン電池を使用した電子機器の持ち込みについて容量制限を明記していますが、100Wh以下であれば制限なく持ち込み可能としています。

ジェットスターやピーチなどのLCCでも、電動剃刀の持ち込みは可能です。ただし、機内での充電は禁止されているので、使用前に十分充電しておく必要があります。
預ける際の注意点
国内線で預け荷物にする際は、以下の点に注意しましょう
- 電源を完全にオフにする(スリープモードではなく完全にシャットダウン)
- 保護ケースに入れるか、衣類で包む
- 重い荷物の下に置かない
- 充電ケーブルも一緒に梱包する

特に電源のオフは重要です。誤作動による発火リスクを防ぐために、必ず完全に電源を切ってくださいね。
国際線で電気シェーバーを預ける際の注意点
国際線になると、国内線よりも少し注意が必要になってきます。といっても、基本的なルールは同じなので安心してください。
IATA(国際航空運送協会)の基準
国際線では、IATAの規則に基づいて運用されています。100Wh以下のリチウムイオン電池を搭載した機器について、15台までの持ち込みが可能とされているんです。
一般的な電気シェーバーなら、この基準を大幅にクリアしているので問題ありません。
国や地域による違い
ここが国際線で注意すべきポイントです。到着する国や地域によって、独自の規制が設けられている場合があるんですね。
到着国での追加確認
国際線を利用する際は、以下の点も念頭に置いておきましょう
- 到着国の入国審査で追加確認が必要な場合がある
- 一部の国では電子機器の持ち込み申告が必要
- バッテリー容量の証明書を求められる場合がある
心配な場合は、航空会社の公式サイトや到着国の税関サイトで事前に確認するのがおすすめです。
リチウムイオン電池の容量制限を理解しよう
ここで、リチウムイオン電池の容量制限について、もう少し詳しく見ていきましょう。
容量別の持ち込み可否
バッテリー容量 | 機内持ち込み | 預け荷物 | 制限事項 |
---|---|---|---|
100Wh以下 | 可能 | 可能 | 個数制限なし(個人使用範囲内) |
100~160Wh | 可能 | 条件付き可能 | 2個まで、航空会社の承認が必要 |
160Wh超 | 不可 | 不可 | 持ち込み・預け入れ共に禁止 |
見ての通り、一般的な電気シェーバーは100Wh以下なので、まったく問題ないんですね。
バッテリー容量の確認方法
もし自分の電気シェーバーのバッテリー容量が気になる場合は、以下の方法で確認できます
- 製品の取扱説明書を確認
- メーカー公式サイトの製品仕様をチェック
- 本体や充電器のラベル表示を見る
- わからなければカスタマーサポートに問い合わせ

たいていの場合、取扱説明書や製品仕様に記載されていますよ。
電気シェーバーを安全に預けるための梱包方法

預け荷物にする場合、適切な梱包が大切です。スーツケースの中で他の荷物とぶつかって壊れたら困りますからね。
基本的な梱包手順
ステップ1:電源を完全にオフ
まず最初に、電源を完全にオフにします。多くの機種では、電源ボタンを長押しすることで完全にシャットダウンできます。スリープモードではなく、完全にオフにすることが重要です。
ステップ2:専用保護ケースを使用
専用の保護ケースがあれば必ず使用しましょう。保護ケースがない場合は、タオルや衣類で包んでください。
ステップ3:スーツケース内での配置
重い荷物の下に置かないように注意が必要です。可能であれば、衣類の間に挟むように配置すると、圧迫を避けられます。
ステップ4:充電ケーブルも一緒に
充電ケーブルも忘れずに一緒に梱包しましょう。到着先で充電できないと困りますからね。
バッテリー取り外し可能な機種の場合
もしバッテリーが取り外せる機種なら、ちょっと手間ですが以下の対応がおすすめです:
- バッテリーを本体から外す
- 端子部分にテープを貼って短絡を防ぐ
- 専用ケースまたはビニール袋で保護
- 取り外したバッテリーは機内持ち込み手荷物で運ぶ
取り外したバッテリー単体は、預け荷物に入れることができません。必ず機内持ち込み手荷物として運んでくださいね。
預け荷物 vs 機内持ち込み:どっちがいい?
さて、ここで悩むのが「預け荷物にするべきか、機内持ち込みにするべきか」という問題です。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
預け荷物のメリット・デメリット
メリット:
- 手荷物の容量や重量を節約できる
- 保安検査で取り出す必要がない
- 長期の海外出張で手荷物制限を有効活用できる
デメリット:
- 荷物の紛失リスクがある
- 取り扱いが荒い可能性がある
- 到着後すぐに使えない(荷物受取が必要)
機内持ち込みのメリット・デメリット
メリット:
- バッテリーの状態を常に管理できる
- 到着後すぐに使用できる
- 紛失の心配がない
- 万が一バッテリーに異常があってもすぐ対応できる
デメリット:
- 手荷物の容量を占める
- 保安検査で取り出すよう求められる場合がある
専門家の推奨は?
実際のところ、機内持ち込みの方が安全性の面で推奨されています。特に海外旅行では、預け荷物の紛失リスクもあるため、重要な身だしなみ用品は手荷物で管理するのがおすすめです。

私自身も、大切な出張の際は必ず機内持ち込みにしています。到着してすぐ使えるのも便利ですしね。
保安検査での対応とトラブル回避策
機内持ち込みにする場合、保安検査をスムーズに通過するためのコツがあります。
保安検査での準備
- 電子機器として取り出しやすい場所に収納
- 製品仕様のスクリーンショットをスマホに保存
- バッテリー容量の確認資料を用意
ほとんどの場合、電気シェーバーは問題なく通過できますが、念のため製品仕様を確認できるようにしておくと安心です。
検査時の対応方法
もし保安検査員から質問を受けた場合は、落ち着いて対応してください。充電式髭剃りは一般的な電子機器であり、通常は問題なく通過できます。
バッテリー容量や機器の用途について説明を求められることがありますが、正確な情報を提供すれば大丈夫です。
トラブル発生時の代替案
万が一のために、以下の対策も考えておくと安心です:
- 使い捨てカミソリを予備として持参
- 到着地で購入する選択肢も念頭に
- 重要な会議がある場合は事前に航空会社に問い合わせ
機内での使用マナーと制限事項
ちなみに、機内で電気シェーバーを使うことは基本的に禁止されていませんが、適切なマナーと制限を守ることが大切です。
機内使用の基本ルール
機内で髭剃りを使用する場合は、必ず化粧室(トイレ)で使用してください。座席での使用は、音や振動によって他の乗客に迷惑をかける可能性があります。
化粧室での使用時間は、他の乗客の利用を考慮して短時間に留めましょう。使用後は清掃を行い、次の利用者のために清潔な状態を保つことも大切です。
使用タイミングの配慮
- シートベルト着用ランプ点灯時は使用不可
- 離着陸時や乱気流発生時は控える
- 食事サービスの時間帯は避ける
- 夜間フライトでは特に配慮が必要
可能であれば、フライト前の空港で身だしなみを整えておくのがベストですね。
機内充電の制限
多くの航空会社では、機内での充電が制限されています。座席にUSBポートや電源コンセントがある場合でも、リチウムイオン電池を搭載した機器の充電は禁止されていることが多いんです。

出発前に十分充電しておくか、到着後に充電することを計画してくださいね。
まとめ:電気シェーバーを飛行機に預ける際のチェックリスト
最後に、電気シェーバーを飛行機で運ぶ際の重要ポイントをまとめておきます。
✅ 100Wh以下のバッテリー容量を確認(ほとんどの電気シェーバーはクリア)
✅ 電源を完全にオフにする(スリープモードではダメ)
✅ 適切な梱包で保護(ケースや衣類で包む)
✅ 航空会社の最新規定を確認(ANAやJALなどの公式サイト)
✅ 国際線の場合は到着国の規制も調査
✅ 可能であれば機内持ち込みを推奨(安全管理の面で)
✅ 予備の手動カミソリを持参(念のため)
✅ 利用航空会社の公式サイトで最終確認
基本的に、一般的な電気シェーバーなら国内線でも国際線でも預け荷物として問題なく運べます。ANAをはじめとする主要航空会社の規定も明確で、100Wh以下のリチウムイオン電池であれば特別な手続きは不要です。
ただし、2025年以降は規制が厳格化される傾向にあるため、搭乗前には必ず最新情報を確認することをおすすめします。

適切な準備をしておけば、電気シェーバーの持ち運びに関して心配することはありません。快適な旅行や出張を楽しんでくださいね!
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