サウナ好きなら一度は聞いたことがあるであろう「サウナしきじ」。ドラマ「サ道」の第6話でロケ地にもなり、テレビでも何度も取り上げられている有名なサウナ施設です。
静岡にあるこの施設は、全国のサウナーから「聖地」と呼ばれ、わざわざ遠征してでも行く価値があると言われています。
でも正直、「本当にそんなにすごいの?」って思いませんか?私も最初はそう思っていました。静岡駅からバスに乗らないといけないし、施設も昭和っぽいスーパー銭湯みたいだし…。
そんな疑問を抱えつつ、実際に行ってきました。結論から言うと、**一度は絶対に行っておけ!**と断言できます。その理由を、リアルな体験談と共にお伝えしますね。
サウナしきじの基本情報
まずは基本情報から。サウナしきじは静岡市駿河区にある24時間営業のサウナ施設です。
住所 | 静岡県静岡市駿河区敷地2-25-1 |
営業時間 | 24時間営業(年中無休) |
アクセス | 静岡駅南口からバスで約10分「登呂コープタウン」下車、徒歩3分 |
駐車場 | 63台完備(無料) |
料金 | 【男性入浴料】 平日:1,500円 土曜・日曜・祭日(休日):1,700円 メンズ・タイムサービス:毎日 朝6時~9時 夕方5時~深夜2時まで 1,000円 回数券:15,000円 (11枚) ※入浴料は館内着・タオルを含みます。 ※館内のアメニティも全てご利用いただけます。 ※料金は税込です。【女性入浴料】 1日:1,000円 レディース・エコ・サービス:600円 (1時間入浴) ※レディース・エコ・サービスには館内着・タオルは含みません。あらかじめご了承ください。 ※館内のアメニティも全てご利用いただけます。 ※料金は税込です。【深夜2時~翌朝10時まで】 月~金(平日):1,500円 土曜、日曜、祭日(休日):1,700円 ※お泊りのお客様は入浴料と深夜宿泊料金を加算させていただきます。 ※金曜日の夜の料金は土曜日の深夜料金、 また日曜日の夜の料金は月曜日の深夜料金として換算させていただきます |

注意点として、支払いは現金のみです。カードは使えないので気をつけてくださいね。
なぜ「サウナの聖地」と呼ばれるのか?
「聖地」って言うからには、何か特別なものがあるんでしょ?と思いますよね。でも実は、施設のスペックだけ見ると普通なんです。
- 天然水水風呂×1
- ジャグジー風呂×1
- 漢方薬草風呂×1
- 薬草サウナ(スチームサウナ)×1
- フィンランドサウナ(高温サウナ)×1
ロウリュイベントがあるわけでもないし、おしゃれな装飾があるわけでもない。むしろ年季の入った昭和感漂う施設です。
それなのに、サウナイキタイでは圧倒的なレビュー数を誇り、全国から遠征者が殺到。駐車場を見ると本当に全国各地のナンバープレートが並んでいて、改めてその人気ぶりを実感します。
【体験レビュー】しきじの何がそんなにすごいのか
奇跡の水風呂が本当にすごかった
正直に言います。私がしきじに遠征してでも行く価値があると思う理由は、水風呂のためだけです。
「水風呂のためだけって、大げさじゃない?」と思うかもしれませんが、本当にそうなんです。
水質が別次元
しきじの水風呂は地下天然湧水を使用していて、市販の飲料水の2〜3倍のミネラルを含んでいます。温度は16℃前後と、特別に低いわけではありません。
脳内イメージはこんな感じ
でも、入った瞬間に「あれ?」ってなるんです。
普通の水風呂って、入る瞬間に身構えるじゃないですか。「冷たっ!」って最初はビックリして、徐々に慣れてくる感じ。
でもしきじの水風呂は違います。**「やわらかい…包まれる…気持ちいい…」**って、入った瞬間からそう感じるんです。
水風呂が攻撃的じゃないんですよね。むしろ優しく体を包んでくれる感じで、心が落ち着いてきます。温度はそれなりに低いのに、この水風呂なら普通のお風呂と同じようにゆったり入っていられる。というか、なんなら住めます(笑)。
飲める水風呂
そして驚くべきことに、この水風呂の水は飲めるんです!実際にドラマ「サ道」でも主人公が水風呂の水を飲むシーンがありましたよね。
私も恐る恐る飲んでみたんですが、ほのかな甘みがあってとても飲みやすい。気づいたらゴクゴク飲んでしまうような美味しさです。
しかも、この天然水は持ち帰りもOK。浴場入口付近にホースが設置されていて、ペットボトルやタンクに汲んで持ち帰れます。地元の方はタンクで大量に持ち帰っている人も多いですね。
滝の演出が絶妙
水風呂のもう一つの特徴が、3メートルの高さから流れ落ちる滝です。この滝が水に酸素を含ませて水質を良くしているんだとか。
でも個人的には、この滝の音がとても重要だと思います。「ザーッ」という滝の音が、まるで自然の中の温泉にいるような感覚にしてくれるんです。
ととのい椅子で休憩している時に目を閉じると、この滝の音が雑念を消してくれます。他の人の話し声とかが気にならなくなって、スッと瞑想状態に入れるんですよね。
瞑想イメージ
本気すぎる薬草サウナ
水風呂の素晴らしさに隠れがちですが、薬草サウナもかなりの実力者です。
温度 | 60度ほど |
収容人数 | 約13名 |
設備 | 韓国から取り寄せた薬草を使用。テレビなし。 |
温度計を見ると58℃くらいなので「あ、低温サウナなのかな」と思って入ると…

「うわあああ、熱い!!!」
体感温度は110℃を軽く超えてます。湿度が高すぎて、呼吸を間違えるとのどをやけどしそうになります。
10種類以上の薬草をブレンドしているそうで、薬草の香りが全身を包んでくれます。そして一定の間隔で足元から蒸気が噴出するんですが、これが実質オートロウリュ状態。
この蒸気が出る時は本当にヤバくて、サウナ室を逃げるように出ていく人もいるほど(笑)。サウナ室内のほとんどの人がタオルで顔と口を隠しているのが印象的でした。
私も最初はビックリしましたが、慣れてくるとこの強烈な薬草サウナにハマってしまい、後半は薬草サウナばかり入ってました。
高温すぎるフィンランドサウナ
初心者は入り口すぐ左の窓際がおすすめ!三段のスペースは、かなりの高温!特に最上段は激熱なので注意が必要です!
温度 | 120度ほど |
収容人数 | 約20名 |
設備 | テレビあり |
しきじ流のサウナの入り方
実は、しきじには推奨される入り方があるんです。
- サウナ
- 水風呂
- 薬草風呂(薬草成分を体に浸透させる)
- 水風呂
- ベンチ(休憩)
この順番で入ると、薬草の効果を最大限に活かせるんだとか。せっかく来たなら、一度は試してみる価値ありです。
混雑状況と賢い利用法
さて、ここからは現実的な話。しきじの最大の問題は、めちゃくちゃ混んでいることです。
イメージ画像
混雑の実態
休日に普通に行くと、1時間以上の入場制限は当たり前。私が行った時も、受付で名前と電話番号を聞かれて、「約30分〜1時間後にお電話しますので、お車でお待ちください」と言われました。
実際、駐車場は全国各地のナンバープレートで埋め尽くされていて、しきじの人気ぶりを物語っています。館内に入れても、今度はととのい椅子の争奪戦。サウナ室も満員で待ちが発生することもあります。
混雑を避ける方法
でも諦めることはありません。混雑を避ける方法はちゃんとあります。
おすすめ時間帯
平日の朝一が狙い目です。タイムサービス(6:00〜9:00で900円)を利用すれば、安くて空いている時間帯を満喫できます。
私のおすすめプランは、平日朝一で突撃して、館内の食堂で昼ごはんを食べて、午後2〜3時頃に退出するコース。これなら比較的快適にしきじを楽しめます。
裏技「ファストパス」
もう一つの方法が、深夜宿泊料金(+1,500円〜1,700円)を払って6時前に入場する方法。これを「ファストパス」と呼んでいるサウナーもいます。
6時前は人も少なく、フィンランドサウナも薬草サウナもほぼ貸切状態。さらに面白いのが、6時前は滝も止まっていて、BGMもない静寂の中でしきじを体験できること。
6時になると滝が流れ始め、BGMも流れて通常モードに。つまり、2つの違ったしきじを体験できるんです。価値は十分あると思います。
グッズ・お土産情報
しきじではオリジナルグッズも販売しています。
特におすすめなのがタオル(300円)。この値段でしっかりとしたタオルが買えるのは良心的すぎます。種類も豊富で、お土産にも喜ばれること間違いなし。
キーホルダーやピンバッジもあるので、記念に買って帰るのもいいですね。

面白いのが、三が日に訪問すると御年賀でタオルがもらえること。数量限定っぽいので、もらえたらラッキーです。
知っておくべき注意点
しきじを利用する前に知っておいた方がいいことがいくつかあります。
施設利用上の注意
- サウナハット・サウナマット持ち込み禁止:これは要注意です
- 支払いは現金のみ:クレジットカードは使えません
- 男女完全別館内:カップルで行っても館内で会うことはできません
その他のポイント
料金にはタオル・バスタオル・館内着が含まれているので、手ぶらで行ってもOK。アメニティも充実していて、ポーラのシャワーブレイクが使えます。
館内の食堂は後払いシステム。注文時にロッカー番号を伝えて、帰りに受付で精算します。
食事について
しきじの2階には食堂があって、サウナ上がりの食事も楽しめます。
2階食堂の営業時間 | <平日> 10:00~14:00 ※料理飲物L.O. 14:00 17:00~22:00 ※ラストオーダー 料理22:00飲物22:00 <土日祝> 9:00~22:00 終日営業 ※ラストオーダー 料理22:00 飲物22:00 |
カテゴリ | メニュー |
定食 | 韓国料理定食、冷麺・とんかつ定食、野菜炒め定食、 焼肉定食、カキフライ定食(冬限定)、から揚げ定食、 餃子定食、鮭定食、 あじフライ定食(季節の魚定食もございます) |
洋食 / 和食 | かつカレー(サラダ付き)、カレーライス(サラダ付き) ガーリックライス(サラダ付き)、牛丼 |
麺類 | 焼きそば、焼きうどん、ラーメン、ざるそば、 ざるうどん、カレーうどん、カレーそば、 とろろそば、とろろうどん、肉そば、肉うどん、 掻き揚げそば・掻き揚げうどん |
飲み物 | 生ビール(中)、生ビール(小)、瓶ビール その他各種アルコール、ジュース等多数ございます |
一品料理 | 野菜サラダ、キムチ、漬物、モツ煮込み、山芋揚げ、 納豆、玉子、イカげそから揚げ、枝豆、おひたし、 のり、味噌汁、冷奴、イカ丸焼き、 ごぼうのから揚げ、砂肝、しらすおろし、 シュウマイ、タコから揚げ、味噌田楽、鮭、トマト、餃子 |
有名なのが「生姜焼き定食」。ドラマ「サ道」でナカタが食べていたメニューですね。他にも冷麺やカレイの唐揚げなど、サウナ上がりに嬉しいメニューが揃っています。
総合評価
では、サウナしきじは本当に遠征してでも行く価値があるのか?

答えは「YES」です。
特に水風呂にこだわりのあるサウナーなら、絶対に一度は体験しておくべきです。あの水質は本当に唯一無二。他では味わえない感覚です。
ただし、混雑は覚悟しておいてください。平日に行くか、ファストパスを使うか、戦略を立てて行くことをおすすめします。
まとめ
サウナしきじが「聖地」と呼ばれる理由は、確実にあります。特に水風呂の素晴らしさは、一度体験したら忘れられません。
混雑や立地の問題はありますが、それを差し引いても行く価値のある施設です。サウナ好きなら、人生で一度は訪れておきたい場所だと思います。
静岡に行く機会があったら、ぜひしきじにも足を伸ばしてみてください。きっと「来てよかった」と思えるはずです。

水風呂で大切なのは温度じゃない!水質だ!!
この考え方に気づかせてくれたしきじに、今でも感謝しています。
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